キリル・セレブレニコフ監督の新作『Limonov, the ballad of Eddie』が2024年カンヌ映画祭に出品され、オフィシャルコンペティション部門でパルムドールを競う。この作品は、エマニュエル・カレールのベストセラー小説『リモノフ』の映画化で、ロシア系フランス人作家であり、政治的反体制者であった エドワード・リモノフの人生と作品を描いている。
過激派、革命家、ダンディ、悪党、執事、ホームレスのすべてをひとつにまとめたエドワード・リモノフ（ベン・ウィショー）は、荒れ狂う好戦的な詩人であり、政治的扇動家であり、自らの偉大さを物語る小説家であった。 エドワード・リモノフの人生は、硫黄の軌跡のように、20世紀後半、モスクワの激動の街とニューヨークの摩天楼、パリの路地裏からシベリアの監獄の中心を旅する。
この ロシア人監督は、2016年に『弟子』（ある視点部門）、2018年に『レト』（当時はロシアで自宅軟禁中で、クロワゼットには行けなかった）、2021年に『ペトロフ・フィーバー』、2022年に『チャイコフスキーの妻 』と、ここ何年もカンヌ国際映画祭の公式コンペティション部門に選出されている。
「セレブレンニコフは、陰があり、問題を抱え、必ずしも好感を持たれるとは限らない人物を好む、非常に活動的な映画監督である。エマニュエル・カレールは、ソビエト帝国が崩壊する前から崩壊中にかけて自己を充実させ始めたこの男が、ニューヨークで自分自身を発見し、その後プーチンのロシアに戻り、そこで極めて過激な政治家として生き続けるという特殊な運命を描いていた。セレブレニコフは、その派手なスタイルと演出で、この人物を細部に至るまで包み込むような映画を作っている」とカンヌの記者会見でティエリー・フレモーは説明した。
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