キャラバンを牽引したり、リュックサックを背負ったり、列車に揺られたりすることなくフランスを旅することは、11区から一歩も出ることなく手の届く小さな夢だ。レピュブリック広場から目と鼻の先にある、こじんまりとした気さくなレストラン、ピコットは、そんな約束を守り続けている。
90年代の小さな質問ゲーム「インコラブル」の常連には懐かしい、扇子の形をしたイブニングメニューを見つけるやいなや、旅は始まる。レストランを切り盛りするカトリーヌ・ウェイドとマティアス・マブングーは、この オリジナル・メニューに、幼い頃の思い出や地元の名物料理を加えた。
というのも、美食のバラエティ、豊かさ、多様性で際立つ国があるとすれば、それはフランスだからだ。カトリーヌのジュラ地方はボリュームたっぷりの料理が 中心で、マティアスの南部はシーフードが自慢だが、その他にも発見すべき フランス各地の名物料理がたくさんある。ディナーはピコットへ!
イタリア人シェフ、 マルタ・ビアジャンティは、国境を越え、イル・ヴィーノ、エピキュール、ネージュ・デテ、ピルグリムといったミシュランの星付きレストランの仲間入りをする前に、2つのフランス領レストランを渡り歩いた。
ピコットでは、白いテーブルクロスとスーツ姿のウェイターは過去のものとなり、地元のパリのビストロのようなリラックスした雰囲気が漂っている。しかし、シェフは学んだことを忘れてはいない。 短いサプライチェーンで生産されたすべての食材を使うことを選択し、おいしいソースに特に重点を置いている。
夜のテイスティング・メニュー(前菜/メイン/デザートで45ユーロ)は季節や産地によって変わるが、私たちが訪れたときは、 カリカリの牛バラ肉とクリーミーなカルヴァドスのエスプーマを添えた素晴らしい カーン風トリッパ(10ユーロ)や、やみつきになるチーズ・ソースに(最後の一滴まで!)楽しくディップできるスティック状のミニ・プレッツェル(12ユーロ)を楽しむことができた。黒ビール、古いミモレットチーズ、マスタードで作ったやみつきになるチーズソース)。
その後、プロヴァンス地方に向かい、 鮟鱇のブーリド、オレンジとサフランのセトワーズソース(27ユーロ)に野菜の天ぷらを添え、イル・ド・フランス地方に戻り、 ウサギのシャスールソース(27ユーロ)とニョッキ・オ・グラタン・ア・ラ・ロメインヌ(セモリナのニョッキで、カンパーニャ地方のものよりも平たくサクサクしている。オーガニックやビオディナミのフランス産ワインにぴったりだ。
プロヴァンス風チチ(12ユーロ)、バナナのエスプーマと悪魔のようにサクサクのショートブレッドひよこ豆、そしてマルティニーク風 ココナッツ・フラン(10ユーロ)、クリーミーなグアバとココナッツ。
ランチタイムは、距離が短くなり、今日のビストロノミーに 沿った料理や郷土料理にはあまり合わない料理が並ぶが、値段も安くなり、ランチメニューは前菜/メインディッシュまたはメインディッシュ/デザート22ユーロ、前菜/メインディッシュ/デザート26ユーロとなっている。ランチでもディナーでも、ピコットはフランスの味を発見するのにうってつけだ。
このテストは、プロの招待客として行われたものです。もし、あなたの体験が私たちと異なる場合は、コメントでその旨をお伝えください。