イル=ド=フランス・モビリテによると、イル=ド=フランス地域の広範な公共交通網(1,500のバス路線、2本目の路線を含む16の地下鉄路線、14の路面電車路線、13の電車およびRER路線)のおかげで、イル=ド=フランス市民は毎日940万回の移動を行っている。
多くの利用者が何の疑問も持たずに公共交通機関を利用する一方で、特に駅や駅構内に存在するPM10微粒子汚染を懸念する人もいる。そこで、2024年10月15日火曜日、Airparif(イル・ド・フランス地方の大気質観測所)は、426の駅ホームと地下鉄およびRERの駅構内で検出された微粒子レベルの 全マップを発表する。
その結果は?パリとイル・ド・フランス地方で最も汚染されている駅は?RATPと SNCFのネットワークにある426の駅とホームのうち、いくつかの駅は微粒子汚染レベルが高く、フランス国家衛生安全庁(Anses)が推奨する最大基準値である480µg/m3を超えている。ジョレス駅、オベルカンプ駅、ベルヴィル駅、イエナ駅、ラウミエール駅、ミシェル・アンジュ・オートゥイユ駅、ミシェル・アンジュ・モリトール駅、ウルク駅、ペール・ラシェーズ駅、ピガール駅、サン・フィリップ・デュ・ルール駅 、 トロカデロ駅である。いずれも地下鉄2号線、5号線、9号線。
それ以外の調査では、276駅のホームで「平均レベル」の粒子状物質による汚染が確認され、123駅のホームでは「低レベル」(1時間で140µg/m3未満)が確認された。昨年1月に発表された初期調査では、オベール駅(RER A)、ペレール=ルヴァロワ駅(RER C)、ヌイイ=ポルト・メイヨ駅(RER C)を含む31駅(分析対象44駅中)で「平均レベル」が検出された、オルセー美術館駅(RER C)、マゼンタ駅(RER E)、スターリングラード駅(2番線、5番線)、北駅(2番線、4番線、5番線)、シャトレ駅(1番線、4番線、7番線、11番線、14番線)、アレクサンドル・デュマ駅(2番線)、サン・アンブロワーズ駅(9番線)などである。
最新の調査で、Airparifは「鉄道車両の種類、特にブレーキシステムが大気汚染レベルに大きな影響を与える」と説明している。イル・ド・フランス地方の大気質観測所では、「換気と踊り場ドアの有無」も「重要な影響を及ぼすパラメータ」として取り上げている。
この地下鉄とRERにおける空気の質の包括的なマッピングは、昨年1月に発表された44の駅と駅を対象とした初期調査に続くものである。当時、イル・ド・フランス・モビリテ(IDFM)のヴァレリー・ペクレッセ会長は、 運行会社であるRATPとSNCFに対し、「トンネル内の大気汚染と闘う」具体的な行動をとるよう求めた。これには、特にRERのA線、地下鉄の1、2、3、4、5、9号線において、「列車のブレーキ時に発生する微粒子の排出を削減するシステム」を「可能な限り速やかに」導入することが含まれる。
公式サイト
www.airparif.asso.fr