フェリーチェ・ベアトと日本:チェルヌスキ・コレクションの無料写真展

発行元 Caroline de Sortiraparis · 写真: Caroline de Sortiraparis · 掲載日 2023年9月13日午後04時42
「フェリーチェ・ベアトと日本、チェルヌスキ・コレクションからの写真」展は、9月26日から2023年12月17日まで、パリの有名な美術館のサル・ピンチュールで開催される無料展覧会の名称である。この有名なイタリア人写真家による19世紀の写真によって、タイムスリップして日出ずる国への旅に出るチャンスだ。

セルヌスキ美術館は 今秋、回顧展「Retour d'Asie - Henri Cernuschi, un collectionneur au temps du japonisme」を開催する予定で、 9月26日から2023年12月17日まで、同美術館の絵画展示室で写真インスタレーションを無料公開する。

Felice Beato and Japan, photographs from the Cernuschi(フェリーチェ・ベアトと日本、チェルヌスキ・コレクションからの写真 )」と名付けられたこの展覧会では、チェルヌスキ・コレクションの中から フェリーチェ・ベアト(1832-1909)が撮影した日本の写真が展示される。

1832年に生まれ1909年に亡くなったイタリア人写真家フェリーチェ・ベアトは、イギリスに帰化し、戦争写真でよく知られている。1863年、フェリーチェ・ベアトは横浜で画家のシャルル・ウィルグマンと出会う。彼とともに日本初の写真スタジオを設立した。それ以来、ベアトは何度も江戸を訪れ、1864年には下関遠征に参加した。

彼のキャリアが本格的にスタートしたのは1866年11月26日のことだった。横浜の大部分が火事で焼失し、フェリーチェ・ベアトはアトリエとネガを失った。しかし、写真家は臆することなく、その後2年かけてコレクションを再建した。

本展では、フェリーチェ・ベアトが撮影した チェルヌスキ・コレクションの写真を展示する。1871年、アンリ・セルヌスキ(1821-1896)は友人のテオドール・デュレ(1838-1927)とアジアへの大旅行をした。彼らの旅の最初の目的地は?日本である。この旅でアンリ・セルヌスキが持ち帰ったとされるのが、フェリーチェ・ベアトが1868年に売りに出した2冊のアルバムから撮影したこれらの写真である。前者には日本人のポートレートが、後者には当時の日本の様々な風景や名所が収められている。

この無料インスタレーションと フェリーチェ・ベアトの写真によって、パリの美術館はセルヌスキとデュレの足跡をたどり、横浜から江戸を経て、京東、大坂へと日本を訪れることになる。

「19世紀のアルバメン紙で撮影された写真は、長時間光にさらされると黄ばんだり色あせたりしてしまうため、当館が所蔵する写真の複製を展示しています」と文化施設はプレスリリースで述べている。

9月26日から2023年12月17 日まで、パリのセルヌスキ美術館 )で無料展覧会「フェリーチェ・ベアトと日本、セルヌスキ・コレクションからの写真」をご覧ください。

実用的な情報

開催日および開催時間
から 2023年9月26日 へ 2023年12月17日

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    所在地

    7, avenue Velasquez
    75008 Paris 8

    料金表
    無料

    公式サイト
    www.cernuschi.paris.fr

    詳細はこちら
    セルヌスキ美術館絵画館14室 常設コレクション入場無料

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