スウェーデン・インスティテュートの新しい無料展覧会。サラ=ヴィデ・エリクソンの作品に捧げられた壮大なインスタレーションに続き、パリ3区に位置するスカンジナビア文化センターは、3月8日から2024年6月16日まで、私たちを「波を追って」へと誘う。
この新しい展覧会のために、スウェーデン・インスティテュートは、アナスタシア・アックスと クリスティーネ・オードルンドという2人の現代アーティストの作品と対話しながら、ラース・フレドリクソンの作品のセレクション(未公開のものもある)を公開する。
ラース・フレドリクソンはフランスで美術を学び、晩年までフランスで過ごした。1926年にストックホルムで生まれ、1997年に亡くなったこの芸術家は、母国でもフランスでもほとんど知られていないが、音と詩、彫刻と運動が交差する作品でその名を知らしめた。
この春、スウェーデン・インスティテュートでは、映像や彫刻、詩や朗読、そしてアニメーションのオブジェ、動きやサウンドが、「波に続いて」と題された展覧会で交錯する。アナスタシア・アックスと クリスティン・オードルンドが慣れ親しんだ表現が進化する。
波を追って」展では、まさに何でもこなすラース・フレドリクソンの20点を含む約50点の作品を鑑賞することができる。荘厳なオテル・ド・マールの全館を使用し、さらに庭園までも使用したこの展覧会は、ラース・フレドリクソンの才能の全貌を明らかにするものである。彼のキャリアを貫くことになる水彩画から、有名なハンマーで叩いて折り曲げたステンレス鋼板まで、来場者は、彼の息子によって歴史上最初の「ハッカー」とみなされたこのアーティストの豊かで多彩な作品に浸ることができる。その証拠に、彼のドローイングは感電紙に記録されている。ちなみに、ラース・フレドリクソンがファックス技法を用いて作品を制作し始めたのは1970年代のことで、軍からファックスを購入して改造したのがきっかけだった。
ニースのMAMACでの回顧展(2019-2020年)の後、ラース・フレドリクソンの作品がスウェーデン研究所によってこの春再び展示される。素材とアートに対する彼の革新的なアプローチを知るチャンスだ。
ラース・フレドリクソンの作品に加え、私たちはクリスティーン・オドルンド (1963年スウェーデン生まれ)による植物の魅力的な電子音響インスタレーションを発見している。クリスティーネ・オドルンドは、ストックホルムのEMS(Elektronmusikstudion)で作曲を学んだ。この確かな経歴と知識のおかげで、クリスティーネ・オードルンドは知識、科学、秘教に基づく学際的な作品を創作している。その証拠に、アーティストのレッド・ツェッペリンやクラシック音楽のような特定の信号が植物に発せられると、植物がどのような反応を示すかを調べるインスタレーションが、インスティトゥートの庭に展示されている。この展覧会では、彼の絵画(油彩、アクリル、植物顔料、鉛筆)も鑑賞できる。
最後に、ギリシャ生まれのスウェーデン人アーティスト、アナスタシア・アックス (1979年生まれ)の現代的な作品を紹介しよう。ドローイングやペインティングに彫刻やインスタレーションを組み合わせたアナスタシア・アックスは 、「介入」と表現するように、非常に身体的なパフォーマンスで身体を相互作用させることを好む。
スウェーデン・インスティテュートで開催されるこの展覧会で、アーティストのアナスタシア・アックスは 、物質の変化、エネルギーの伝達、衝動と破壊に注目している。オテル・ド・マールの庭は、軽いコンクリートと酸化鉄の堂々とした建築物である「Settlers」の舞台であり、天候、太陽、動物や植物の訪問、そしてアーティストの予告された介入によって、数ヶ月の間に進化する。作家はまた、スウェーデン・インスティテュートで、有名な裂傷絆創膏を展示している。
2024年3月8日から6月16日まで、パリのスウェーデン・インスティテュートは無料の現代アート作品を展示します!フォロー・ザ・ウェーブス」は、現代アートに焦点を当てたスウェーデン・インスティテュートの新しいプログラムの一環です。この展覧会の一環としてスウェーデン・インスティテュートで開催されるパフォーマンスやその他のイベントについては、公式ウェブサイトをご覧ください。
パリで発見すべき現代アートの展覧会
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開催日および開催時間
から 2024年3月8日 へ 2024年6月16日
所在地
スウェーデン研究所
11 rue Payenne
75003 Paris 3
料金表
無料
公式サイト
paris.si.se
詳細はこちら
入場無料、予約不要































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