海釣りと、写真という現実によって解体された文学からの集団的想像力...。2025年5月14日から8月17日まで、パリの国立海洋美術館は「La pêche au-delà du cliché, inédits de la collection」と題した新しい展覧会を開催する。この展覧会は、同館が所蔵する未公開写真を公開する二重の写真展の一環であり、何よりも19世紀から21世紀初頭にかけての漁村と海に対する認識を探るものである。
この展覧会は、もうひとつの写真展「ジャン・ゴーミーと海」との視覚的対話の一環である。この2つの相互補完的なアプローチは、船員の生活に対する驚くべき洞察を提供する。常識を超えた漁業」では、当館所蔵のアーカイブから70点近く(展示数130点のうち)が初公開され、伝統と現代の現実の狭間にある、海での日常生活の一場面が明らかになる。
この2部構成の展覧会の目的は、人々と海との関係の変遷をユニークな視覚的記録として提供することである。19世紀半ばから現代に至るまで、漁師たちがレンズというプリズムを通してどのように受け止められてきたかに光を当てる。
オープン前に見ることができた展覧会...。かなり小規模ではあるが、それでも非常に興味深いもので、19世紀から20世紀にかけての漁業の実態が、文学や映画が伝える陳腐な表現を越えて明らかにされている。今でこそよく知られているが、今日のような記録技術が登場する以前には、旅行や釣りのエキゾチシズムに対するある種のファンタジーを生み出していた世界に、人類学的とも言えるほどリアルに飛び込んでいるのだ。
この展覧会では、経済的な必要性から並外れた冒険まで、漁業という職業が多様で多様な見方をされていることに注目する。また、フレーミング、ライティング、構図、被写体の選択などを通して、漁業写真の特徴について考え、疑問を持つよう来場者を誘う。ジャン・ゴーミーの写真を中心とした大規模な展覧会を見る前に、この展覧会から始めてみるのもいいだろう。必見である!
歴史ファンや写真ファンにとって、このあまり知られていない遺産をじっくりと見る絶好の機会だ。国立海洋博物館を訪ねてみようか?
開催日および開催時間
から 2025年5月14日 へ 2025年8月17日
所在地
国立海洋博物館
17 Place du Trocadéro et du 11 Novembre
75116 Paris 16
料金表
Tarif réduit : €10 - €11
Plein tarif : €14 - €15
公式サイト
www.musee-marine.fr
詳細はこちら
火曜日を除く毎日午前11時から午後7時まで営業。木曜は22時まで深夜営業。























