フォーブール・サン=オノール通りでは、現代美術がギャラリーの壁を抜け、街へと出てくる。今回も通りの中心部に
野外の無料展示として設置され、記憶・素材・革新が対話を交わすさまを体感させる。
前回の作品「アンドレア・ロギ」の後、今回はファブール・サン=オノールのキプロスがノートルダム・デ・ゾソンパション教会広場に登場し、2026年4月28日から7月27日まで開かれる。フォーブール・サン=オノール・委員会とキプロス大使館が推進する、公共空間を意識した取り組みだ。
コースの中心には、キプロス出身のアーティストTheodoulos Gregoriouが手掛けた4点の作品が「街の中に時間の断片を落とす」ように展示される。考古遺物を再解釈して生み出されたこれらの作品は、集合的な記憶を再演する役割を担う。彫刻は白と灰色のセメントを3Dプリントで成形したもので、素朴な素材を現代的な言語へと転換する。建築とデジタル創造の間を往来する全体像は、時代を重ね合わせる“時間の書き方”を表現する。
作家は「変身」と「時間像の層状化」というテーマを掲げ、時代ごとに残る痕跡が消えるのではなく変容してゆく過程を描く。さらに、ロボティクスと3Dプリントの進化を、中心材料であるセメントへと応用している。
芸術と建築、そしてデジタル技術の交差点にある無料展示は、発展を続ける都市風景を、考古学と未来の接点として繊細に読み解く試みだ。
開催日および開催時間
から 2026年4月28日 へ 2026年7月27日
所在地
ノートルダム・ド・アソンプション教会広場
263 Rue Saint-Honoré
75001 Paris 1
料金表
無料























