公開当初から多くの観客と批評から高い評価を受けた 『詩人たちの秘密のサークル』が、2026年2月13日からアントワーヌ劇場に帰ってきます。著名なトム・シュルマン監督の名作映画を基にしたこの作品は、何度も延長公演を重ねながら、パリの舞台で新たな展開を見せています。
演出はオリヴィエ・ソリヴェールの手によるもので、これまでのシリーズでも高く評価されています。ステファン・フレイスは再びジョン・キーティング役を演じ、カリスマ的で反抗的な教師を熱演します。彼を取り巻く若手俳優たちがウェルトン寮の生徒たちを魅力的に演じています。
この演劇作品は、2024年5月6日に開催された第35回※「モリエール賞」にて、2つの賞を受賞しました。
私たちのレビュー:
素晴らしい作品です。 アンティークな劇場、テアトル・アントワーヌの空間の中で、俳優陣、演出、そして舞台美術が一体となり、約1時間半の間、時間の流れを忘れさせる不思議な体験を作り出しています。ジェラルド・シブレールズによるフランス語版の『死後の詩人たちの会』は、オリヴィエ・ソリヴェールによる演出も相まって、絶対に観るべき舞台といえるでしょう。
公演は、観客の席設から始まる音楽入りのプレショーで幕を開け、俳優たちが観客をステージに誘い、共に踊る演出で観客を盛り上げます。生き生きとした仕掛けのある導入部です。その後、舞台は男子寮という堅い世界へと入り、まず観客席の中に座った教授のジョン・キーティングに出会います。
皆、すぐに登場する生徒たちに共感を覚え、そのキャラクターの成長を丁寧に描き出します。ステファン・フレイスによる教授の演技は、カリスマ性とユーモアを併せ持ち、実に魅力的です。さらに、オリヴィエ・ソリヴェールの演出は、可動式のデスクを巧みに使い、動きと美しさを兼ね備えたダイナミックな舞台を作り上げています。
このコメディ・ドラマは、情熱的に取り組む若手の俳優陣が光ります。イーサン・オリエルは、“ニール”役を演じ、舞台と父親の期待の狭間で揺れる少年の姿を力強く表現。その熱演は、モリエール賞も受賞し、喜びと悲劇を巧みに描き分けています。
他の出演者も、エリー・トノー(トッド)、オドラン・カッタン(チャーリー、こちらもモリエール賞候補)、マクセンス・セヴァ(ゲイリー)、ピエール・デラージュ(ミークス)、そしてマキシム・ユリゲ(リチャード)も、それぞれの個性と演技力を発揮し、舞台に厚みを与えています。
ラテン語の諺Carpe Diemをテーマに、自由、伝達、人生の意味といった重いテーマを巧みに反映した作品です。ジョン・キーティングが呼び起こした反逆の波は徐々に会場に広がり、最後はスタンディングオベーションという大きな喝采を浴び、完全に成功を収めました。これこそが、観客と共に創り上げる真の勝利と言えるでしょう。
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『死んだ詩人たちの会』が、2026年2月13日よりアントワン劇場で上演されます。
開催日および開催時間
から 2026年2月13日 へ 2026年4月12日
所在地
アントワーヌ劇場 - シモーヌ・ベリオー
14 boulevard de Strasbourg
75010 Paris 10
アクセス
地下鉄ストラスブール・サン・ドニ駅
料金表
€20 - €76



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