7区を散歩すれば、古代エジプトからそのまま出てきたような像に出くわすとは思わないだろう!しかし、地下鉄ヴァノー駅からほど近い セーヴル通りには、通行人の興味をそそる時代錯誤の珍品がある。
ファラオを表していると勘違いしている人もいるが、実際はもっと控えめな人物で、フェラーという名前はむしろ農民を連想させる。注いでいる2つのアンフォラを持っているのが見えるが、これはこのモニュメントの機能を思い出させるものである(現在はもう使われていないが)。この作品は、ハドリアナ荘で発見され、現在はバチカン美術館に収蔵されている、オシリスを具現化した アンティノウス像(ハドリアヌス帝のお気に入り)から着想を得たと考えられている。
しかし、だからといって、このエジプト像がパリの中心部で何をしているのか説明できない。コンコルド広場にあるルクソールのオベリスクが 古代エジプトの正真正銘の名残りであるのとは異なり、 フェラのフォンテーヌは1806年に建てられた新エジプト様式の作品である。当時、この様式はナポレオン・ボナパルトの エジプト遠征を受けて首都で流行していた。神殿の形をした門の上部には、皇帝の紋章も見られる。















