アームチェアはいかがですか?ワンダーランドでは、この質問がよく聞かれる。14区のメイン通りにあるこの小さな住所では、2019年からロドルフ・グロワザードが奇妙なお菓子を提供している。ミシュランの星付きレストランで12年間腕を振るい、2017年にはゴー&ミヨ 誌でフランス西部の年間最優秀パティシエに選ばれた、どちらかといえば控えめなこのシェフは、技術的な知識を試されている。
今をときめく8つのパティスリー、 それぞれのアントルメと季節のタルトは、彼の熟慮を必要とした。彼自身の言葉を借りれば、「原材料の限界に挑む」ことで、毎回、驚くような味わいと視覚的な魅力を備えたオリジナルのケーキを生み出しているのだ。
スモーク・チョコレートとピーテッド・ウイスキーのクレーム・ブリュレを添えた肘掛け椅子の形をした菓子「ポーズ・ブランデー」は大成功を収め、パッションフルーツとトーストしたアーモンドを添えたラブ・アップルを再訪した彼の代表的なデザートのひとつ「アルメル」も大成功を収めた。
抹茶と黒ゴマの「 ボンザイ」と「カクタス」も気に入った。エーデルワイスはココナッツ・パッションと栗クリームの組み合わせが目を引き、ファンタジアは子供のメリーゴーランドのような形とチョコレート・ラズベリーと塩バター・キャラメルのフレーバーが意外で、何度訪れても飽きない。ペストリーはすべて個包装だが、家族の食事会や誕生日など、特別な日のための演出も可能だとシェフは安心させてくれる。
ワンダーランドは ティールームでもあり、店内には12人、天気の良い日にはテラスに8人が座れる。ロドルフは恋人と一緒にすべての内装をデザインし、テーブルも自分たちで作った。ロドルフにとって、パリに店を構えることは、自分の料理芸術を披露するために必要なことであった。
チョコレート・ボンボン、自家製グラノーラ、通年販売されている季節のアイスクリーム(特に蜜蝋入りアイスクリームは特筆に値する)、ちょっとしたランチに最適な塩味のスナック:ドライ・ベーコン、農家のレブロション・チーズとチョリソーを添えたパプリカのクロック・パン(8ユーロ)、季節の野菜を使ったミックス・サラダ、季節のスープなど。季節の食材を大切にしたシンプルでヘルシーな料理。
というわけで、ポップなペストリーのために押さえておきたい住所と、14区でお茶とコーヒーを飲むならこの店だ!



















