パリの中心部、ノートルダム大聖堂の正面にある ルネ=ヴィヴィアニ広場 に面して、聖なるボンヌ・ド・パリ、聖ジュリアン=ル・ポーヴル教会 は、その陰影の中に隠れているように見える。しかし、12世紀のゴシック様式のこの宝石は、現在は メルキト派の礼拝 に用いられており、パリで最も 古い教会のひとつ として知られている。首都の観光スポットの一つにひっそりと佇むこの教会には、地区と深く結びついた驚きの歴史が息づいている。
中世の時代、聖ジュリアン=ル=ポーヴルは単なる祈りの場ではなかった。ここはパリ大学の学生と教職員の公式な集結拠点であり、将来の ソルボンヌ へと続く中心地でもあった。ここで総長を選び、総会が開かれたのだ。しかし当時の学生が常に清らかな聖職者の子どもばかりだったわけではない。1524年にはある総会が完全に混乱し、特に荒れた会合の最中、学生たちは文字どおり教会を略奪する騒ぎへと発展した。
この出来事は、建物の長い衰退の始まりを告げた。17世紀には塩の倉庫としても利用されていた。現在私たちが目にする教会は元の姿よりも小さくなっている。崩壊を免れるため、聖堂の最初の梁間を削り取らざるを得なかった。
現在、ここは雰囲気が大きく異なる。1889年以来、メルキト・ギリシャカトリック共同体を迎えている。入口を入った瞬間、視線を奪うのはiconostase、聖像で飾られた木製の高衝立で、信徒が集う奈舘(聖堂)と聖職者専用の聖域を分けている。1900年に設置され、 culte byzantin の中心的要素となっている。
ローマ風の教会で合唱が誰の目にも開かれているのに対し、イコンスタシスは神秘を生む。 visible world と divine world の境界を象徴するのだ。中央の王の扉は典礼の要所でのみ開かれ、祭壇をかすかに垣間見る瞬間を提供する。ここにはオルガンはなく、音楽は声のみ。近東の伝統音楽を継承したこの響きは、隣接する教会とは異なる、極めて精神性の高い体験を生み出す。
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所在地
サン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会
Rue Saint-Julien le Pauvre
75005 Paris 5



















