というのも、ポーランドのレストランは、そして東欧のレストランは一般的に、パリではあまり知られていないからだ。今年5月、ポーランド人シェフ、ピョートル・コルツェンが、 ポーランド料理に対する先入観を払拭すべく、自身初のレストラン「マトカ」をオープンする。
料理がまずい?伝統的すぎる?茹でたジャガイモとキャベツ?そうかもしれないが、それだけではない! ポーランド料理は、経験豊かなシェフが調理すれば、素朴で、本格的で、まさに美食でもある。 ピョートル・コルツェンがまさにそうなのだ!
2015年にフランスにやってきた30歳の彼は、マンダリン・オリエンタルのレストラン「シュール・メジュール」でティエリー・マルクスのもとで5年間働いた後、ブローニュ=ビヤンクールの「ラ・マシン・ア・クード」でビストロ料理に転向し、料理長に就任した。
今年5月、シェフは自身の文化と国籍へのオマージュとして、Matka(ポーランド語で母)をオープンし、深みに飛び込んだ。暖炉のある温かい家庭の内装と典型的な東欧のモチーフで、美食家たちを20世紀へと誘う。
メニューには、クロドニク(アイスボルシチ)、コールラビとスモークトラウトのそば粉ブリニ、サルセコン(ヘッドチーズ)、ピエロギ、ロラドカ(七面鳥のロール)、子羊のキャベツ詰め......といった、ポーランド料理の偉大な古典の 美食版が並ぶ。就任式を待つ間、食欲をそそるには十分だ!デザートといえば、セルニク(ポーランド版チーズケーキ)、マコヴィエツ(ケシの実、チョコレート、クルミ、メレンゲのケーキ)など、この国の伝統的なケーキを見つけられるに違いない。
所在地
マトカ
78 Rue Quincampoix
75003 Paris 3