ティボー・ニザード・シェフは 今年、パリのパレ・ロワイヤルとルーブル美術館から目と鼻の先に、念願の詩的な誕生のように厳かに「L'Aube」と名付けられた彼の最初のレストランをオープンし、大きな一歩を踏み出した。30歳の時、パリ生まれのシェフは時間をかけて、長年にわたって高級 フランス料理の経験を積み、行きつけの店で経験を積み、いつか自分の最初のレストランをどうするかという明確な考えを持った。
ル・コレクションヌールと ル・チベルタのコンロで修業を始めたティボー・ニザードは、ル・タイユヴァンの三ツ星シェフ、アラン・ソリヴェレスやル・プティ・ニースの三ツ星シェフ、 ジェラルド・パセダと肩を並べた。三ツ星に魅了された若き副料理長は、ラ・モネ・ド・パリの ギー・サヴォワのもとで働き、28歳の若さでエミール・コットの副料理長、そして料理長としてドルーアンでそのキャリアを終えた。
卓越性、エレガンス、厳格さ、規律を念頭に置いて、 ティボー・ニザードが ゼブロンの後任としてオープンしたのが「ローブ」である。リシュリュー通りからモンペンシエ通りまで、320m2の広さを誇るレストランは、二重窓になっており、落ち着いたコンテンポラリーな雰囲気を醸し出している。グレーとブルーを基調とし、船の翼をかたどったデザイナーズ照明で、このレストランは純粋さを強調している。
しかし、この落ち着いた雰囲気の中で、パリッとした白いテーブルクロスと細心のサービスが、美的センスを持つ人々の目の前で繰り広げられるのだ。 厨房はダイニング・ ルームに面しており、6人掛けのシェフズ・テーブルは、ティボー・ニザードが料理やデザートを刻々と仕上げる黒御影石のパスの前の最前列の席。
料理であれ飲み物であれ、この店での楽しみは、一流のシェフのもとで修業を積んだシェフを盲信し、身を任せることだ。メニューはいくつかの テイスティングメニューに分かれている: 3コースのランチメニュー(49ユーロ)、5コースのランチ&ディナーメニュー(95ユーロ)、 7コースと9コースのディナーメニュー(150ユーロ、190ユーロ)、そしてアフターショーメニューもある。
約300種類のワインは、ヘッドソムリエが考案した料理とワインのペアリングや、レストランの地下にある6000本ものワインセラーで楽しむことができる。
L'Aubeは、ドレッシング、サービス、ペアリング、テーブルの準備において、紛れもなく美食であり、某赤色ガイドの星を目指してさえいる。ランチは、トマトのアミューズ・ブーシュ(コンフィ、ピクルスとバニラのヴィネグレットを添えたタルタル、パルフェ・ジヴレ)と、ルベイガイドの「最高のフォアグラ料理」の称号を争う一品、フォアグラのアイス・シードル・ゼリーとリンゴのコンポートのチャツネ風。
ムール貝の四川風カレーバター煮、ニンジンのリダクション、チョリソー、イル・ド・フランス産の黄色と赤のトマト、チョリソーのエマルジョン、そして悪魔的に美味しいムール貝のグラタンが添えられている。
フォアグラのバター風味の赤ワインソース(悪魔的なまでに煮詰められ、艶やかに仕上げられているが、ソシエの修行を積んだこのシェフにとっては驚くことではない)と、マッシュルームのデュクセルが詰まったラビオレを添えた、まるで王家のウサギのようなシャロレー牛の塊肉で、ランチは最高潮に達する。振り返ることなく秋に突入したような気分だ!
プラムとラベンダーの果汁でマリネした プラムのパレット、赤いプラムとグリーンジュのコンポート、バニラのチュイル、 ラベンダーのアイスクリーム。
ティボー・ニザードのL'Aubeは、ミシュランガイド2024に選ばれるだけの実力を備えている。
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